食事戦略 実践編
行動アドバイスツールで
算出した数字を、
何から減らすか
はじめに、大切なお願い
本資料に記載のカロリー値は、日本食品標準成分表等に基づく一般的な目安です。
- 銘柄・調理方法・分量によって実際の値は異なります
- 特定の疾患の診断・治療を目的とした医療的指導ではありません
- 既往症がある方、通院中の方は、必ず主治医にご確認ください
行動アドバイスツールで算出した「減らしたいカロリー」を、日常のどの食品から減らせば良いか、具体的にイメージできるようにまとめました。
何から減らすか、5つの視点
「減らすべきカロリー」が分かっても、実際の食卓で何を選べばいいかは別の話です。ここでは、優先的に見直したい食品を選ぶための5つの視点を整理します。
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エネルギー密度が高いもの 脂質と糖質が組み合わさった食品は、少量でもカロリーが跳ね上がります
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液体で摂るカロリー 飲料・アルコールは噛む工程がなく、満腹感につながりにくいとされています
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精製度の高い炭水化物 血糖値が急上昇しやすく、空腹感が早く戻ってくる傾向があります
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加工度の高い食品 塩・糖・脂の組み合わせにより、食べ過ぎを誘発しやすいと指摘されています
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「ついで」に摂る調味料 少量でも高カロリーで、意識されにくいまま積み重なります
飲料・アルコール
満腹感につながりにくく、気づかないうちに摂取量が積み上がるカテゴリです。
※ 水・無糖茶・炭酸水への置き換えが、最も効果が見えやすい一手です。
揚げ物
同じ食材でも「揚げる」だけで、蒸す・焼くの1.5〜2倍近いカロリーになります。
精製炭水化物・菓子パン
血糖値の急上昇を招きやすく、腹持ちの割にカロリーが高い食品群です。
菓子類・スナック
脂質と糖質の組み合わせは少量でも高カロリーで、食べ過ぎを誘発しやすいとされています。
加工肉・調味料
加工肉は脂質・塩分ともに高く、調味料は「ついで」に摂るため見落とされがちです。
外食の高カロリーメニュー
1食あたりのカロリーが大きく変動するカテゴリです。ライスの量や麺の大盛りだけでも差が出ます。
積極的に摂りたい食品、5つの視点
「減らす」だけでは続きません。同じくらい大切なのが、意識して残す・増やす食品です。ここでは、その理由となる5つの視点を整理します。
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食事誘発性熱産生(DIT)が高いタンパク質 消化・吸収に使うエネルギー自体が糖質・脂質より多く、満腹感も持続しやすい栄養素です
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エネルギー密度が低く、食物繊維が豊富な食品 同じ満腹感を、より少ないカロリーで得られます(Volumetrics理論)
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血糖値の上昇が緩やかな、精製度の低い炭水化物 エネルギーが持続し、空腹感の波が来にくくなります
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不飽和脂肪酸を中心とした、良質な脂質 満足感を高め、循環器系にも配慮した脂質です。ただしカロリーは高いため置き換えの意識が必要です
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腸内環境を整える発酵食品 世界の長寿地域(ブルーゾーン)の食習慣にも共通して見られる要素です
良質なタンパク質源
満腹感を保ちながら、筋肉量(基礎代謝)を守るための土台になる食品群です。
※ 揚げ物や加工肉を、これらのタンパク質源に置き換えるだけで、脂質を抑えつつ満足感を維持できます。
食物繊維が豊富な野菜・きのこ・海藻
低カロリーで満腹感を得やすく、血糖値の安定にも役立つ食品群です。
※ 食事の最初に野菜・きのこ・海藻を取り入れることで、後半の食事量を自然に抑えやすくなります。
精製度の低い穀物・いも類
白米・食パンなどの一部を置き換えることで、血糖値の急上昇を防ぎます。
良質な脂質
不飽和脂肪酸が中心の脂質です。カロリー自体は高いため「増やす」より「置き換える」意識で。
※ バター・マヨネーズなどの脂質を、これらに置き換えるイメージです。摂取量自体を増やすものではありません。
発酵食品
腸内環境を整える食品群。世界の長寿地域の食習慣にも共通して見られます。
「制限」より「置き換え」
「食べてはいけない」という制限型の発想は、継続が難しくストレスにもつながりやすいことが知られています。減らしたい食品を、残しておきたい食品に置き換えるだけで、無理なく続けられます。
- 揚げ物 → 鶏むね肉・鮭などの蒸し・焼き料理タンパク質はそのままに、脂質だけを抑えられます
- 加糖飲料・お酒 → 水・無糖茶・炭酸水最も効果が見えやすい置き換えです
- 菓子パン・スナック → おにぎり(玄米)・素焼きナッツ血糖値の急上昇を抑えつつ満足感を得られます
- マヨネーズ・ドレッシング → 酢・レモン・オリーブオイル少量「ついで」のカロリーを丸ごと見直せます
- 外食の大盛り → 並盛+野菜・海藻の副菜を追加外食の頻度を変えずに、満腹感と栄養バランスを調整できます
ツールが示すのは「減らすべき数字」まで。
その数字を、どの一皿・一杯に置き換えるか——
それを具体的にイメージできることが、行動につながる最後の一歩です。
個人差があります。数値についての詳しいご相談は、測定時の担当者、または主治医にご確認ください。