FOOD STRATEGY — REDUCTION GUIDE

食事戦略 実践編
行動アドバイスツールで
算出した数字を、
何から減らすか

ReharmoManagement合同会社 理学療法士 柏丸修圭
02ご確認ください

はじめに、大切なお願い

免責事項

本資料に記載のカロリー値は、日本食品標準成分表等に基づく一般的な目安です。

  • 銘柄・調理方法・分量によって実際の値は異なります
  • 特定の疾患の診断・治療を目的とした医療的指導ではありません
  • 既往症がある方、通院中の方は、必ず主治医にご確認ください

行動アドバイスツールで算出した「減らしたいカロリー」を、日常のどの食品から減らせば良いか、具体的にイメージできるようにまとめました。

03考え方

何から減らすか、5つの視点

「減らすべきカロリー」が分かっても、実際の食卓で何を選べばいいかは別の話です。ここでは、優先的に見直したい食品を選ぶための5つの視点を整理します。

  1. エネルギー密度が高いもの 脂質と糖質が組み合わさった食品は、少量でもカロリーが跳ね上がります
  2. 液体で摂るカロリー 飲料・アルコールは噛む工程がなく、満腹感につながりにくいとされています
  3. 精製度の高い炭水化物 血糖値が急上昇しやすく、空腹感が早く戻ってくる傾向があります
  4. 加工度の高い食品 塩・糖・脂の組み合わせにより、食べ過ぎを誘発しやすいと指摘されています
  5. 「ついで」に摂る調味料 少量でも高カロリーで、意識されにくいまま積み重なります
04視点 02

飲料・アルコール

満腹感につながりにくく、気づかないうちに摂取量が積み上がるカテゴリです。

炭酸飲料(コーラ等)
500ml缶で約225kcal
45kcal/100ml
加糖缶コーヒー45kcal/100ml
果汁ジュース(オレンジ等)43kcal/100ml
スポーツドリンク22kcal/100ml
ビール
350ml缶で約140kcal
40kcal/100ml
チューハイ(甘口)55kcal/100ml
日本酒
1合180mlで約185kcal
103kcal/100ml
ワイン73kcal/100ml

※ 水・無糖茶・炭酸水への置き換えが、最も効果が見えやすい一手です。

05視点 01

揚げ物

同じ食材でも「揚げる」だけで、蒸す・焼くの1.5〜2倍近いカロリーになります。

とんかつ(ロース)430kcal/100g
鶏のから揚げ290kcal/100g
コロッケ220kcal/100g
えびの天ぷら240kcal/100g
フライドポテト320kcal/100g
06視点 03

精製炭水化物・菓子パン

血糖値の急上昇を招きやすく、腹持ちの割にカロリーが高い食品群です。

メロンパン350kcal/100g
クリームパン320kcal/100g
カップ麺450kcal/1食
食パン(6枚切り1枚)158kcal/1枚
07視点 04

菓子類・スナック

脂質と糖質の組み合わせは少量でも高カロリーで、食べ過ぎを誘発しやすいとされています。

ポテトチップス550kcal/100g
板チョコレート
1枚50gで約280kcal
550kcal/100g
クッキー500kcal/100g
ドーナツ(1個80g)350kcal/1個
アイスクリーム(高脂肪)200kcal/100g
08視点 04・05

加工肉・調味料

加工肉は脂質・塩分ともに高く、調味料は「ついで」に摂るため見落とされがちです。

ベーコン400kcal/100g
ウインナー・ソーセージ320kcal/100g
マヨネーズ
大さじ1(12g)で約84kcal
700kcal/100g
バター
大さじ1(12g)で約90kcal
750kcal/100g
09外食

外食の高カロリーメニュー

1食あたりのカロリーが大きく変動するカテゴリです。ライスの量や麺の大盛りだけでも差が出ます。

豚骨ラーメン550kcal/1杯
カルボナーラ600kcal/100g
牛丼(並盛)650kcal/1杯
10考え方

積極的に摂りたい食品、5つの視点

「減らす」だけでは続きません。同じくらい大切なのが、意識して残す・増やす食品です。ここでは、その理由となる5つの視点を整理します。

  1. 食事誘発性熱産生(DIT)が高いタンパク質 消化・吸収に使うエネルギー自体が糖質・脂質より多く、満腹感も持続しやすい栄養素です
  2. エネルギー密度が低く、食物繊維が豊富な食品 同じ満腹感を、より少ないカロリーで得られます(Volumetrics理論)
  3. 血糖値の上昇が緩やかな、精製度の低い炭水化物 エネルギーが持続し、空腹感の波が来にくくなります
  4. 不飽和脂肪酸を中心とした、良質な脂質 満足感を高め、循環器系にも配慮した脂質です。ただしカロリーは高いため置き換えの意識が必要です
  5. 腸内環境を整える発酵食品 世界の長寿地域(ブルーゾーン)の食習慣にも共通して見られる要素です
11視点 01

良質なタンパク質源

満腹感を保ちながら、筋肉量(基礎代謝)を守るための土台になる食品群です。

鶏むね肉(皮なし)108kcal/100g
鶏ささみ105kcal/100g
卵(M玉1個)71kcal/1個
木綿豆腐72kcal/100g
納豆(1パック40g)76kcal/1パック
鮭(生)133kcal/100g
まぐろ赤身(生)125kcal/100g
ツナ缶(水煮)70kcal/100g

※ 揚げ物や加工肉を、これらのタンパク質源に置き換えるだけで、脂質を抑えつつ満足感を維持できます。

12視点 02

食物繊維が豊富な野菜・きのこ・海藻

低カロリーで満腹感を得やすく、血糖値の安定にも役立つ食品群です。

ブロッコリー33kcal/100g
キャベツ23kcal/100g
もやし14kcal/100g
しいたけ18kcal/100g
わかめ(生)16kcal/100g
こんにゃく5kcal/100g
オクラ26kcal/100g

※ 食事の最初に野菜・きのこ・海藻を取り入れることで、後半の食事量を自然に抑えやすくなります。

13視点 03

精製度の低い穀物・いも類

白米・食パンなどの一部を置き換えることで、血糖値の急上昇を防ぎます。

玄米ご飯152kcal/100g
オートミール
1食30gで約114kcal
380kcal/100g
全粒粉パン240kcal/100g
蒸しさつまいも134kcal/100g
14視点 04

良質な脂質

不飽和脂肪酸が中心の脂質です。カロリー自体は高いため「増やす」より「置き換える」意識で。

アボカド187kcal/100g
オリーブオイル
大さじ1(12g)で約110kcal
921kcal/100g
くるみ
小袋25gで約178kcal
713kcal/100g
さば(生)202kcal/100g

※ バター・マヨネーズなどの脂質を、これらに置き換えるイメージです。摂取量自体を増やすものではありません。

15視点 05

発酵食品

腸内環境を整える食品群。世界の長寿地域の食習慣にも共通して見られます。

納豆(1パック40g)76kcal/1パック
味噌
大さじ1(18g)
35kcal/大さじ1
無糖ヨーグルト62kcal/100g
キムチ27kcal/100g
16実践

「制限」より「置き換え」

「食べてはいけない」という制限型の発想は、継続が難しくストレスにもつながりやすいことが知られています。減らしたい食品を、残しておきたい食品に置き換えるだけで、無理なく続けられます。

  1. 揚げ物 → 鶏むね肉・鮭などの蒸し・焼き料理タンパク質はそのままに、脂質だけを抑えられます
  2. 加糖飲料・お酒 → 水・無糖茶・炭酸水最も効果が見えやすい置き換えです
  3. 菓子パン・スナック → おにぎり(玄米)・素焼きナッツ血糖値の急上昇を抑えつつ満足感を得られます
  4. マヨネーズ・ドレッシング → 酢・レモン・オリーブオイル少量「ついで」のカロリーを丸ごと見直せます
  5. 外食の大盛り → 並盛+野菜・海藻の副菜を追加外食の頻度を変えずに、満腹感と栄養バランスを調整できます
17まとめ

ツールが示すのは「減らすべき数字」まで。
その数字を、どの一皿・一杯に置き換えるか——
それを具体的にイメージできることが、行動につながる最後の一歩です。

個人差があります。数値についての詳しいご相談は、測定時の担当者、または主治医にご確認ください。

身体を、一生涯の資産として。 ReharmoManagement合同会社